先日の作業でタービンブローが発覚したJZX100チェイサーですが
取り外したタービンを触って見ると・・・
装着後まだいくらも走行していないと言うこのタービン
この手の話を最近よく聞きます。
ショップオリジナルと謳われる場合が多いのですが、出元(製造元)は国内では2か所か3か所です。
加工後すぐに装着しても、想定パワーに届かないとか
装着後すぐにスラスト方向にガタが出て異音がする。
などの苦情をよく耳にします。
今回も完璧にそのパターンにハマってますね。
残念ながらクレームでどうこうなる物ではないので、今回は潔く
GCG製のGT3067Rタービンを純正ハウジングに埋設したタービンを装着します。
実際に装着してしまうと
見た目には
このプレートぐらいしか目立ちませんが
センターカートリッジはまんまギャレット製なので
オイルリターンもウォーターホースも新設する必要があります。
がっR35用とは違って、すべてキットに付属されています。
LINKに常設されるA/Fセンサーも元々上向きに装着されていて
発生する水蒸気でセンサーが死にかけていたので
純正O2センサーと同じように下向きに溶接し直しました。
さて、これで
セッティングの準備万端です!
ある程度のAFRと点火を決めたらLOブーストを決めるのですが
今まではボタンを押すとLOだったものを
逆に設定し直してONでHIブーストになるように変更
ブーストが決まったら
EX側のバルタイ調整です。
EX側バルタイのみで、ここまで特性が変わります。
やる意味ないよ!なんていうチューナーも稀に存在しますが
設定変更後のパワーチェックとか、見た事無いんですかね・・・。
EX側が決まったら、今度はIN側VVTIを調整しながら
一気にHIブースト側のセッティングも進めます。
ヘッドガスケットを含めE/Gはノーマルなのでブーストの上昇はあまり行わず
最大出力発生ポイントのブーストはHIで1.05k LOで0.95kですが
ブーストHIで341ps トルク44.6k
ブーストLOで324ps トルク42kです。
タービンが変わっているので、単純な比較は出来ませんが
今年の3月にハイフロータービンにてセッティングしてもらったときには
TCF1.0設定の他店測定で
ブーストHI 309ps トルク43k
ブーストLO 300ps トルク39.8kだったとの事なので、今回はまずTCF1.0で測定しました。
その後、JZX100では当店での測定係数となるTCF1.2にて再測定
ブースト1.1k掛けずにこのパワーなら、かなり優秀だと思います。
ヘッドガスケット変えて、ブースト1.5kとか掛けたらかなり良い感じになるんでしょうね。
実走セッティングに移行して、仕上げて行こうと思ったら・・・
あらら、こんな所にも落とし穴が・・・
それはまた別の機会に