デモカーGXPA16 前期GRヤリス タービン交換にて禁断の420PSオーバー!4000rpm以降のパワーを求めるなら!!

デモカーの前期GRヤリスのタービン交換を行い

ダイナパックでのパワーチェックの結果

暫定的なECUデーターでは5500rpm以降でしかアドバンテージが感じられず

ECUセッティングを進めましたが、なかなか良い結果に至りませんでした。

そりゃ世界中のチューナーが純正ECUでのセッティングを嫌がる訳だ・・・。

 

1回のデーターテストでもツインマイコン両方を書き換えるとなると25分は必要で

シャーシダイナモを回す事を考ええると

1日フルで頑張っても試せるのは5.6個のデーターチェンジかと。

 

まったく結果が変わらなかったり、悪くなったりする度に意気消沈しますので

鋼のハートが無いと、なかなかヤラれそうになります。

 

今回のポイントはやはりトルクリミッターとロードリミッターの設定です。

どちらか片方のリミッターにでも抵触すれば、トルク制限が掛かりますが

リミッターをすべて上限MAXに貼り付けてしまうとブーストの制御が行われなくなります。

 

タービンの風量が増えるのでエンジン負荷は絶対に上がるのですが

その負荷が上がると言うこと自体を嫌うGRヤリスのECU制御に於いて

タービン交換を純正ECUプログラムでなんとかすると言うのは至難の業です。

 

数時間掛けてLOGを診ながら検証したデーターを書き込み

ダイナパックの画面を見て落ち込む・・・。

 

そんな数日が過ぎて、なんとかそれなりになったのが

このデーター。

 

ホワイトバックだと見辛いので

ブラックバックにするとこんな感じです。

点線がStep3のハイカムVerでのパワー&トルクグラフ

実線が今回のタービン交換でのセッティング後のグラフ

 

4000rpm手前と5000rpm前後でブーストが上下するのが完全には制御出来ていませんが

基本的には3800rpm以上でStep3を追い越す感じでセッティングしてありまして

5500rpm以降では引き上げたレブリミットまで一気に回ります。

 

「ブログを見たのですが、タービン交換のセッティング、頑張ってください!」

と言うお言葉を複数のGRヤリスオーナーからお声掛けして頂けたおかげで

なんとかめげずにここまで進みました。

 

一度ダイナパックからは降ろした上で実走行で細部を煮詰めて行きたいと思っています。

 

400PSを超えると壊れると囁かれる4WDシステムユニットも

壊れる原因を熟考すると、その対策と思われる方法がなんとなく浮かんできたので

すでにデモカーには施術してあります。

 

ある程度の距離を、全開走行含めてテストを行い、壊れないと良いな~と思っています。

 

工場内には全国各地からGRヤリスが集まっていまして

ECUチューン以外の作業も

多数施工されています。

 

Step3ノーマルカムVerやStep3ハイカムVerでは

そろそろ物足りなくなってきたと言うGRヤリスオーナーの皆様

 

4000rpm以降での圧倒的なパワー感をタービン交換にて味わってみませんか?

 

 

さて本日のnoteは純正ECUチューンではなく

HKSのフルコン Vproにまつわる悲しいお話です。