エンジン組み立て室は基本的にところてん状態です。
組みあがったエンジンが2階の組み立て室からリフトダウンされると
すぐに、新しいエンジンを組み上げるためにエンジンスタンドが2階にリフトアップされます。
いやっ?新しいエンジンを組み上げるために、現状のエンジンを完成させて組み立て室から追い出す??
追い出すと言っても、手抜き作業はしていませんのでご安心下さい。(笑)
RB25に続いてフルOHして組み上げられるのは
GRBインプレッサ用のEJ207エンジンです。
こちらのエンジンも
CP製の鍛造ピストンを使用し、現物のサイズをベースにブロック側もボーリングしています。
ボーリング量とピストントップの容量から圧縮比を逆算し
ヘッドガスケットは既製品ではなくワンオフにてサイズ指定品を作製してもらいました。
純正部品も劣化している部分は
すべて新品を使用し、今回はヘッドまで
新品を奢ります。
サイズ選定された
メタルを使用し、クランクに組み込まれたコンロッド
水平対向は通常のレシプロエンジンとは組み込み順序が幾分異なるので
こういった風景は珍しいですね。
コンロッドを組み込んだクランクを左右のブロックで
挟み込んでから
ピストンを挿入し、ピストンピンはサービスホール
から入れてロックして行きます。
この辺りの組み込み順序は水平対向エンジンならではですね。
ショートブロックが完成したら、ワンオフのヘッドガスケットを介してシリンダーヘッドを合体させ
カムクリアランスの測定、リフターの選定に移ります。